1手目 △6二銀
伊藤先生との初めての指導対局。この時点で2枚落ちではプロ棋士に勝ったことが無く、2枚落ちでプロに勝つのが目標だった。
8手目 ▲4八銀
定跡では▲3六歩〜▲3五歩が先だが、△5五歩止め形を警戒して、銀を先に上がった。これは最初から決めていた戦法。
14手目 ▲3五歩
このように進めば、普通の定跡と同じ形。伊藤五段は最初から△5五歩と下手の角筋を止める気はなかったようだが。
16手目 ▲3八飛
「銀多伝」の方が玉も堅くて勝ちやすいらしいが、技を覚えるには「二歩突っきり」の方が良いそうで。
33手目 △6四銀
僕が覚えている定跡は金が4段目に出てくる形で、銀が出てくる形は知らなかったが、なんとかなるだろう。
37手目 △3一銀
左銀の活用を計る。上手の常用手段。
38手目 ▲4四歩
△同歩と取ってくれれば、金銀交換しつつ角を飛び出して下手有利。
39手目 △5五歩
角筋を止められて、ちょっと難しくなったと感じた。仕掛ける前に▲9六歩と突いていれば▲9七角と覗いて活用できるのに、と後悔した。でも▲9七角もそんなに良くないか。
40手目 ▲4三歩成
次に△4四歩と取られると、▲4六飛と回っても△4三金左。左金まで活用された形は、飛車角の働きを押え込まれた上に▲3五銀も遊んでいる。
41手目 △同 金
△同金左と活用する方が本筋か。伊藤五段は▲2六飛、△3二銀の形を嫌ったそうだが。
42手目 ▲4六銀
銀が3五に居たままでは遊んでしまいそうなので、△5五歩を目標に攻撃する。ここが争点になれば角も働く。
43手目 △5四金
▲5五銀から銀交換になれば下手有利なので、5五の地点を守る。
46手目 ▲4五銀
▲5五歩と打ってから銀が出る手もありそうだが、△4四金、▲4五銀、△同金、▲同桂と交換すると自分で打った▲5五歩が角の邪魔をしている。
48手目 ▲同 桂
放置すると、▲3三桂成、△同桂、▲同角成、△同金、▲同飛成の王手銀取りで、角と金銀の二枚替えの上、飛車が侵入して下手必勝。
49手目 △4二銀
3三の地点を守る。上手の左銀が働き始め、△5七銀の打ち込みもあるので油断できないが、ここで狙いの一手。
50手目 ▲4四角
角が活用できて、自玉の左の壁もなくなり、有利になったと思う。△5七銀の打ち込みには▲5六飛と歩を払う手を考えていた。
51手目 △5三銀打
上手は堅く守る。△5三銀上や△5三銀引では▲同桂成、△同銀で玉頭が薄くなる。上手が銀を手放した為、△5七銀の打ち込みがなくなり、楽になった。
52手目 ▲2六角
すぐに▲同桂成と取るのも良かったが、上手に△4四歩と一歩使わせる方が得だと思った。角が右に引くのは定跡にある形。上手の持駒に金か銀がある時は2五に打たれる。
56手目 ▲7五歩
一転して桂頭攻め。▲8六飛〜▲8三飛成の筋も狙っている。ただし、後から考えると、この歩はもっと早く突いていても良かったと思う。
58手目 ▲3七角
△4四歩で遊び駒にされている角の活用。持駒が金銀なので、そろそろ寄せを考える。
61手目 △8五桂
ここで桂が跳ねてきても、あまり恐くなかった。さて、次の一手は?
62手目 ▲7三歩成
△同玉なら▲5六飛と歩を取る。玉が角筋に居るので飛車を取れない。以下、角と銀二枚の交換になり、上手の持駒が角桂では受けようがない。
64手目 ▲6三銀打
以下は、△同銀、▲同と、△同玉、▲5五角と銀得する手順で良い。「下手に悪い手はひとつもなかった」と言ってもらった会心の一局。