Zaurus SL-C860 で JavaApplet を動かす

 私はザウルス SL-C860 にPHSの通信カード(bitwarpPDA)を付けて持ち歩いています。
 ところが残念なことに SL-C860 に付属するウェブブラウザ NetFront 3.0 は JavaApplet に対応していません。これでは勝田将棋盤で棋譜再生が見られません。でも頑張れば JavaApplet の再生はできますので、去年(2004年)の棋王戦のインターネット中継は外出中の空き時間に観戦していました。

 では、以下にその方法を紹介します。
 UNIX系OSをコマンドラインから使用するのに慣れていないと、ちょっと戸惑う点があるかも知れませんが、難しい操作ではないので頑張りましょう。

インターネット接続方法の確保

 当然ですが、ザウルスでネット接続していないとネット中継などは見られません。
 私は前述のように bitwarpPDA を契約しています。関西から出ないなら eo64 も良い選択です。 他に、無線LAN接続が可能ならそれでもいいでしょう。

付属CDからターミナルをインストール、起動

 付属CDからソフトをザウルスに転送する方法については、「はじめにお読みください」という薄い方のマニュアルに詳しく書かれています。インストール方法は「取扱説明書」という分厚い方に書いてあります。
 インストールできたら「ターミナル」というアイコンが「アプリケーション」の中に並びますので、クリックして起動してください。

JavaApplet起動用のスクリプトを作る

 JavaApplet起動用のスクリプトを作っておきましょう。スクリプトと言っても単なる1行のテキストファイルです。スクリプトを作らずに毎回コマンドラインから文字を入力しても起動できますが、文字数が多いのでテキストファイルに書いておき、ファイル名を入力するだけにしたほうが便利です。
 入力する内容は以下のような1行のコマンドです。

/home/QtPalmtop/j2me/bin/cvm -appletviewer http://www.hokkoku.co.jp/syougi/taikyoku-nk.html
中継前日(2005/02/18)の夜に確認したら、URLは以下のようになっていました。
/home/QtPalmtop/j2me/bin/cvm -appletviewer http://vhost1.nsk.ne.jp/~nk.syougi/taikyoku.html
 テキストファイルを作る方法はいろいろありますが、JavaAppletを起動する時にはターミナルを使う必要がありますので、準備もすべてターミナルの中で行いましょう。
 赤い文字の部分を入力してください。
 [Enter] はザウルスのキーボードの Enter と書かれたキーを押すことを意味します。
 [Cancel] は Cancel と書かれたキーです。
 以下の例では、kiou という名前のテキストファイルを作ります。

UNIXコマンドの vi を使ってスクリプトファイルを作る

bash-2.05$ vi kiou[Enter]

(これで vi が起動し、kiou というファイルを作ろうとします)
(次にテキストファイルの内容を入力します。1字の間違いも無いように注意して入力してください。
 -appletviewer の前後にはスペースを各1個入れてください)

i/home/QtPalmtop/j2me/bin/cvm -appletviewer http://vhost1.nsk.ne.jp/~nk.syougi/taikyoku.html[Cancel]ZZ

(vi は入力モードとコマンドモードを切り替えて使うテキストエディタです。
 上記赤字部分の最初の i は入力モードにするコマンドです。
 [Cancel] は入力モード終了のコマンドです。普通のUNIXでは [ESC] キーですが、
 ザウルス SL-C860 にはエスケープキーが無くてキャンセルキーがその代わりです。
 最後の ZZ は入力内容を保存して vi を終了するコマンドです。
 大文字で ZZ と打ってください。[Shift]を押しながら[Z]を2回です)
(これで vi が終了し、kiou という名前のファイルができています)

bash-2.05$ more kiou[Enter]
/home/QtPalmtop/j2me/bin/cvm -appletviewer http://vhost1.nsk.ne.jp/~nk.syougi/taikyoku.html

(more はテキストファイルの内容を表示するコマンドです。
 これで入力内容を確認できます)

bash-2.05$ chmod a+x kiou[Enter]

(テキストファイル名を入力しただけでコマンドとして実行できるようにします。
 これで準備完了です)

起動

 NetFront やメールなどではネット接続が必要になった時点で自動的にダイヤルアップして接続してくれますが、今回のコマンドではそれができませんので先に手動で接続しておく必要があります。(無線LAN接続ならその必要は無いかも知れませんが、私はザウルスで無線LANを使ったことが無くて未確認です)
  1. 画面下の「地球みたいなアイコン」をクリックしてネット接続してください。
  2. bash-2.05$ kiou[Enter]
    
 これで http://vhost1.nsk.ne.jp/~nk.syougi/taikyoku.html に含まれるJavaAppletが起動します。

制限事項と注意

 この原稿を書いた時点(2005年2月11日)では、この方法でJavaAppletが起動し、勝田将棋盤が動くことを確認していますが、棋王戦の中継当日にはURLが変わっている可能性もあります。 その場合は、前述のコマンドのURL部分を正しい物に変更して起動してください。中継ページで frame を使っていると、JavaApplet を含むページはさらに別のページになっているかもしれないので、ウェブブラウザなどでよく確認してください。
(対局中継の数日前に変更になったようです。上の説明では変更後のURLに修正しました)
 大変残念ですが、漢字の部分は文字化けします。対局者名や解説が読めません。